ワーキングマザー徒然

子育てと仕事にドタバタのワーキングマザーの日々、両立のための工夫や外資系の事情など。

【続】外資系企業で生き抜くために必要なスキル

 5歳の娘を育てながらフルタイム勤務のワーキングマザー、minaです。

前回の記事「外資系企業で生き抜くために必要なスキル」の続きです。
 

●生き抜くスキル④キャラを立てること。

「スキル①アサーティブコミュニーケーション」と並んで最重要スキルだと思われるのがこちらです。何か一つ「〇〇さんならコレ」と自他共に認める強みを持つことが自分の身を守ることにつながります。

なんでも平均的にできるよりは、欠点も沢山あるけどコレだけは誰にも負けない、という強みが一つある人の方が、結果的には続いています。ビジネススキルや専門知識ももちろんですし、そうではなくても極端な話、「毎日飲み会に行っているぐらい酒好き」とか「カラオケが超絶うまい」とか「コスプレのクオリティが高い」とか、プライベートなことでもよいのです。なるべく他の人が持っていないネタが良いです。

キャラを立てることが重要な理由は、大前提として、各個人の強みをそれぞれが発揮し結果としてチーム全体の成果を大きなものにする、というチームマネジメントの発想があるからです。何かの縁で同じ組織で働くことになった人について、せっかくなら、活躍して欲しいし、そういう環境を与えたいとマネジメントは思っています。キャラが立っている人は周囲から声がかかりやすいので、活躍するチャンスを見つけやすくなります。

また、最終的に評価をするのも結局は人間だからという点も理由の一つです。近い将来、AIが自動的に業績評価をする時代が来るかもしれませんが、2019年現在の日本における外資系企業では、やはり人間が人間を評価しています。各企業でプロセスは様々だろうとは思いますが、最終的に誰を上とし、誰を下とするか、の判断にはある程度上位マネジメントが関わります。

その時にキャラが立っていて、マネジメントに顔と名前を覚えられていると、クビ切り候補の中からだれか一人を選ばなければならない、という時に微妙な差となってくると思います。マネジメントだって血も涙もある人間ですからやはり知っている人は切りにくいという側面があると思います。

私の場合、過去に窮地に追い込まれたときに最終的に身を守ってくれたのは「ワーキングマザー(管理職)であること」だったのかなと思います。当時、ワーキングマザーかつ管理職の人はそう多くはなかったので「ワーキングマザーといえばminaさん」というポジションを得ることができました。ちょうど世の中が「Diversity」「女性活躍推進」と騒がれてきた頃でもあるので、タイミングよく会社としても都合の良い人材になったのだと思います。

こういう広告塔のような扱われ方をすることについて、嫌がる人も多いように思います。私なんか特別仕事ができる訳じゃないし…とか、男性とか女性とかそういう切り口自体どうなのよ?とか色々思うところはあると思います。私も当初は居心地が悪く感じましたが、今では割り切って思う存分このキャラを使ってやろうじゃないか、と思っています。面白いキャラでもないし、他にこれといった特徴も無いですし、何よりクビにはなりたくないですからね…。

 

●生き抜くスキル⑤フォア・ザ・チーム(For the team)の精神と行動。

外資系企業というと個人主義というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。成果主義ですから、各個人でひたすら自分の成績を上げることに集中する・・・というような。そのような仕事もあるかもしれませんが、かなり限られたケースだと思います。個人の成績を上げるように努力することは勿論必要ですが、多くの組織ではそれだけではなく、チームのために自分がどのような貢献ができるのかを考え、実際に行動していく、ということが求められています。

例えば、担当業務以外に、組織横断プロジェクトの取りまとめ役をやったり、自分の組織とは関係の無い採用面接の担当者になったり(複数の目線で採用活動を行うために直接業務では関わらない人も面接者に含めるという制度になっている会社も多いです。)、特定のテーマに関しての研修を開催する、などです。

業務時間の10%~20%程度はそういった組織へ貢献する活動にあてるイメージです。その場合には、なるべく自分の業務に関連性のあることや、生き抜くスキル④キャラを立てる、で記載した自分の強みを活かせるようなことをやると、チームからもありがたがられて、かつ、自分のキャリアにもつながるので一石二鳥です。実際問題、忙しいので余分な業務はやりたくない!という気持ちは誰でもあるのですが、担当業務外の仕事をすることでスキルが身につくこともありますし、強みを周囲に認知してもらうきっかけにもなります。

また、プロジェクト、研修といった役割としてかっちり決まったものではなくとも、日々の仕事の中で、チームへの貢献を意識して他のメンバーの役に立てることは無いかを考え、行動することも一つの方法です。みんなが共通して行う業務の非効率な部分があれば、その改善案を作ったりとか。

自分の仕事「だけ」をやり続けている人は、たとえその仕事で良い成績を出していても、徐々に居場所がなくなる傾向があります。チームへの貢献意識が、外資系においても意外と重要です。

 

●生き抜くスキル⑥成長しなければ現状維持すらできないことを悟り常に成長を続けること。それでやっと現状維持ができると思うこと。
前回の記事で評価制度の特徴の1つに、下位 X X%の人を改善対象(≒リストラ候補)とし特定のプロセスが設けられていると書きました。この制度がある背景には、継続して組織のパフォーマンスを向上させていく、という思想があります。常にその時の組織における一定割合のローパフォーマーを特定し、パフォーマンスを向上させるように教育し、どうしても向上できないならパフォーマンスを出せると思われる人に入れ替えていく(怖い…)ということをやり続けることで組織のパフォーマンスの平均点が上がるという発想です。

仕事をする上で現状維持が良いと思うこと自体は別になんの問題もないです。私も欲張って大変な思いするよりも現状維持がいいです。。。

ただ、上述のように周りのレベルが徐々に上がっていくので、去年や2年前の自分比で全く成長しない場合、結果的に現状維持すらできないことになります。

 物価上昇で昔は100円で買えたものが今では110円になってる、みたいなことです。現状維持したいと思ったら100円→200円みたいな成長をする必要は無いけど100円→110円くらいには成長しておく必要がある、というイメージです(説明が雑すぎ…)。

 

●生き抜くスキル⑦(良い意味で)周りを気にしないこと。

無駄な気回しは不要です。同僚も私も、プライベートな用事でも堂々と休んでいます。上司が残業していてもサクッと定時で帰ります。

外資系企業には個人のプライベートを尊重するという考え方、もっと言えば「美学」があります。どのような働き方をするかはその人次第であって、それに他人が口を出したりするのは格好悪いという風潮です。働き方ではなく、あくまで成果で評価するべきという思想が強いです。

また、私が外資系企業で働きやすいと思う理由の一つは「同調圧力が低いこと」です。みんなと一緒でなければならない、という発想はありません。性格が変わっていても、強みを活かしてチームに貢献していれば、あの人はああいう人だよね、とむしろ面白がって受け入れてくれる傾向にあります。外国人もいて、宗教も様々だったりすると、必然的にそういう企業文化になっていくのかなと思います。

あまり周りを気にせず、適度に休んだり、自由にやりたいことをやったりしながら、うまくストレスを発散してまた明日から元気に働き、一年を通してコンディションを保ち安定したパフォーマンスを出し続けることが重要です。

 

●生き抜くスキル⑧英語?

外資系企業だと、英語力って実際どのくらい求められるの?という点は気になるところだと思います。これについては、会社やポジションによります。ネイティブレベルにペラペラでないと務まらない仕事もあれば、ほとんど英語を使わない仕事もあります。そのあたりは採用時点でチェックするので、どちらかと言うと生き抜くスキルというよりは、外資系企業に潜り込むスキル(言い方…!)と言えるかもしれません。ちなみに私は外資系企業勤務の割にはかなり英語ができない方になります。。。今の仕事は日常的に英語を使う必要のない仕事のため、特に支障はありませんが、できないよりはできた方が「拾ってくれる」可能性が広がります。今の部署でダメでも、他で活躍できるチャンスが生まれる、ということです。また、上級管理職に昇進しようとする場合は、間違いなく必要なスキルになります。

私の今の会社でも、どんどん英語が必須の業務が増えているので(今の部署でダメ出しされたときに備えて・・・)英語、頑張らないと、と思っています。

 

以上、独断と偏見による外資系企業を生き抜くスキルでした。改めてまとめてみます。

①アサーティブコミュニケーションを身につける(超重要)

②最初の3ヶ月、早く出社して死ぬ気で頑張る

③逆に最初の3ヶ月、あまり遅くまで残業しすぎない

④キャラを立てること(超重要)

⑤フォア・ザ・チーム(For the team)の精神と行動

⑥成長しなければ現状維持すらできないことを悟り常に成長を続けること

⑦(良い意味で)周りを気にしないこと

⑧英語

 

いかがでしたでしょうか?今回は、外資系企業で生き抜いていくとしたら、という視点から書きましたが、そもそも、生き抜きたいかどうかは、また別問題です。やはり人によって合う、合わないがありますので、合わないと思ったら早めに撤退する勇気も必要かもしれません・・!

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

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