ワーキングマザー徒然

子育てと仕事にドタバタのワーキングマザーの日々、両立のための工夫や外資系の事情など。

職業婦人だった祖母の突然の告白に衝撃を受ける

5歳の娘を育てながらフルタイム勤務のワーキングマザー、minaです。


先日、娘の習い事の初めての発表会があり、わざわざ地元から私の両親と祖母が駆けつけてくれました。


この祖母。御歳89歳。驚異的に健康で、自立した生活は勿論のこと今回の上京も「ちょっと寄りたいところがあるから、別々で行くわね」とひとりで新幹線に乗って、在来線に乗りかえて、タクシーに乗って、会場まで来ちゃうような、精神的にも完全に自立した女性であります。


そんな祖母は、あの時代には珍しかったであろう職業婦人、現在でいうところのワーキングマザーでした。女学校を出て教師になり、3人の子供を妊娠、出産後も仕事を辞めることなく、50歳過ぎて退職後、セカンドキャリアとして長く保険代理店をやっていました。いつ引退したのかわからないですが、少なくとも私が大学入学のため実家を離れる時までは働いてました。

小さい頃はその特殊さをあまり分かっていませんでしたが、制度も全く整っていなかった時代によくやってこれたな、と大人になってからは、ばーちゃんすごい!!と思うようになりました。祖母は(祖母の)両親と同居していましたので、そのサポートがあったからこそだとは思います。

祖母は家庭と仕事の両立について、あまり多くを話さなかったですが、(祖母の)母親が職場まで赤ちゃんを連れてきて授乳してたとか、そんな話は聞いたことがあります。当時は育休なんてありませんでしたからね。

特に大変だったとかそんなニュアンスもなく、淡々と話してました。戦争経験者ですから「大変」の基準も違うかもしれませんね。私なんかちょっと大変になるだけで大変大変大騒ぎしてしまいます。。。


無事に発表会も終わり、みんなで夜ご飯を食べていた時のこと。お酒も少しなら嗜む祖母がビールを一缶飲んで、リラックスしたのでしょうか。おもむろに語り出した思い出話に衝撃を受けました。


話した内容は「ワーキングマザーとしての子育てについての懺悔」。

祖母には私の母親を含めて3人の子供がいます。第二子、私にとっての叔母は、実は思春期の頃に患った精神的な病気がずっと影響していて、今も実家で療養しています。

祖母は、

叔母を精神的な病気にさせてしまったのは、最初の兆候を見逃してしまったからだ、学校から連絡があった時に病院に連れて行ってあげればこんなことにはならなかったかもしれない。あの頃は日々の生活が忙しすぎて余裕がなかったし、じいさん(私の祖父、つまり祖母の夫)にも、そんなもん病院なんか行かんでいい!と言われて…。あれからおかしくなってしまった。無理矢理でもあの時病院に連れて行けば良かった。

と滔々と話してくれました。

私も私の夫も、え、なにこれ、深刻な告白じゃない??ドギマギしてしまいました。私の母は内心どうか分からないですが、特に動揺するわけでもなく、淡々と聞いてました。父はいい感じに酔って娘と寝てました…笑。


祖母もワーキングマザー、母も管理職として定年退職まで勤め上げたワーキングマザーという、筋金入りの共働き家系の私。そのため、子育てしながら働くことについては一ミリの疑問も罪悪感もなくこれまでやってきました。時代の流れや柔軟な職場環境のおかげで、祖母や母の頃よりも格段に両立しやすくなっていることがありがたいと思っています。

だけど、「子供の兆候」を見逃さない自信はあるか?と聞かれると、少し迷いが出てきてしまいます。忙しそうなお母さんには相談できないかもしれない。私は子供の頃から、親に何か相談するという発想自体が無かったので、親が忙しそうにしていても特に支障を感じたことは無かったのですが、この性格が先天的なものなのか後天的なものなのか…?もしかしていつも家にいるお母さんだったら相談してたのか…?考えても分かりません。


とは言え、私にとっては働かないというのは想像がつかないし、フルタイム勤務の今の仕事は、幸いほとんど残業も無く休みも取りやすくチームメンバーにも恵まれていて、しばらくは続けたいと思っていて。自己判断では子供の兆候を見逃すほど余裕が無い状態ではないと思っていて。

子供との時間を増やすために在宅ワーカーやフリーランスに転じる、といった決断はできないなあというのが本音。


多分、私は子育ては人よりも不得意だと思います。。。子供と過ごす時間は平日の朝と6時以降と土日祝、年に3回ほどある一週間〜二週間くらいの長期休暇、で今のところ充分満たされているなと感じてしまうタイプ。産後半年くらいは育児ノイローゼ気味でしたし(喋らない、表情もあまり変わらない、なのにずっと泣いてる「赤ちゃん」というものに対して、かわいさよりも戸惑いのが多かったな…。半年過ぎて、自分も少し慣れたのと表情が豊かになってからは、かわいい!!と思うようになり、お喋りできるようになったからは加速度的にかわいさが増しました)。


もちろん、この先、娘になにかあって必要になった時は、いつでも仕事を辞める覚悟はあります。

その必要な時を見逃さないためには。

自分ができる範囲で子供をよく見ること、周囲からの助言には心を開いて素直な気持ちで聞くこと、本当に心を亡くしてしまうほどの仕事はしない、ということ。を意識していきたいと思います。

他のワーキングマザー、特にどちらかと言うと仕事に重きをおいてしまいがちな方々が、どんなことを意識しているのか、聞いてみたいな〜。なかなか気を遣ってしまって話せないんですけどね。子育てへのスタンスが違ったりするかもしれないとか余計なこと考えちゃうとね。


最後までお読みくださりありがとうございました。

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